2番目に好きな人との結婚


家に帰ってからは ハルさんやお義母さんと 連絡を取り合い 澪の様子を聞く…


食べる様になった…

近所を散歩する様になった…


出来る限り 俺も顔を出した。


澪は いつもお腹の子に話しかけていた。

気を抜くと 和也君の事を思い出してしまい 悲しみに支配されてしまうからだろう…


澪は 聞かなかった…なぜ 俺が澪に会いに来るのか…

俺も言わなかった…和也君からの手紙の事も…俺が澪を守りたいと思っている事も…


ただ…そばにいて 和也君の子だと認めて 話しを聞いていた…



愛する人の 愛する子供を産む…そして その子を守る…

当たり前の事なんだ…澪は当たり前の幸せを掴んだんだ…



それに…俺や ハルさんの邪魔がなければ その子は 本当に和也君の子だったかも しれないんだ…


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