2番目に好きな人との結婚


「えいご〜!…えいご〜!」

「…あ…蹴った…」

「えっ?…本当に?」

「…うん…ここ…」


澪が 俺の手をお腹に当ててくれる。
そして…大きくなってから初めて触れるお腹に向かって


「えいご〜…」


と 声をかけると…小さく…でも 確かに手を蹴った…


「…えいごって…どう書くの?」

「永遠に護るで…永護…」

「永護…いい名前だな。お前…パパにいい名前 貰ったな…永護。」

「あ…また蹴った」

「永護〜!永護〜!」


…俺の呼びかけで 永護がお腹を蹴る…


それだけなのに…愛しさが込み上げてくる…俺は 夢中になって 永護の名前を呼び続けていた。


澪は…静かに それを見ていた…

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