2番目に好きな人との結婚


退院後…澪が永護を連れて 帰ってきた。


「洸太…あれ、どうした?」


すぐに あれが 何かわかった。
俺は 何も言わずに 澪の前に 出した。


薄っぺらい紙を 広げて…ピーーーと
いう音を繰り返し、無言で 小さく小さく刻んでいく澪…

俺に 意思を示すように しっかりと見せながら…


「はい。終わり。」

と言って 細かくなった物を 俺の手のひらに 落としながら


「これから…よろしく。旦那様」

と 優しく微笑む…
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