2番目に好きな人との結婚
「澪…ゆっくりで いいから。ゆっくりと 幸せになろ?…泣きたい時は 俺が 永護の面倒みるから。その時間くらい 俺に守らせて?」
…最愛の人を 亡くしても その悲しみを
隠して、俺の子を産み、俺と幸せになる為に 帰ってきて 尚 強くなろうとしている 澪に…それ位の時間をあげて 何の罪がある…
俺達の先は…長いんだ。この手のひらにある 細かい紙屑が その証…
ゆっくりと…幸せになろう。
もう 焦らない。
澪の ありのままを…受け入れる。
腕の中で…涙を堪えて 震える澪に声をかける…
「ひとりになりたい?…いいよ?」
「ち…ちが…う。これは…」