2番目に好きな人との結婚
* 悪 *
「澪………」
自分の腕で身体をきつく抱き締めて、俯いている私の目に 和也の靴が映った……
……!!
その瞬間に もう抱き締められていた……
「澪…澪……会いたかった!」
痛い程に…きつく…
「会いたかった…本当に…」
……嘘だ!嘘だ、嘘だ、嘘だ!
和也の背中に回しそうな腕に 更に強く力を入れて 自分を縛り、頭の中で 嘘だ!……と 叫び続けた……