Sugarへようこそ

―あっという間に、
今日の営業は終わり、

気づけば、午後8時半。

「おなか減った~。」
「俺も~。早くおわらせよ~ぜ。」

私とアオイは掃除中。

「あ、そういえばさ~!
 今日、ユズ来なかったね~。」

「あ~、そういえば~。」

私が言うと、
アオイは興味なさそうに返事した。

ユズというのは、
菊池柚(キクチ ユズ)

女の子みたいな名前だけど、
私と同じ歳の男の子。

栗色の髪に、
とにかく整ってて、優しい顔立ち。
ファンもかなり多い。

「まあ、ユズだしな~。」
「ね~。」

ユズは赤ちゃんみたいな人で、
眠かったら来ない。

おなかがすいたら、
来るんだけどさ(笑)

< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop