いじめ~もしその人が命をたったら貴方はどうしますか?~
五章 美佳子いじめ
次の日からクラスメイトの美佳子の態度がガラリと変わった。

美佳子はどこでも一人。
ときどき雫達にいじめられる以外は。

私も沢山のことをやった。
昔の私からしたら、努力なのだが今考えるとくだらない事だ。
美佳子の好きな連くんに「美佳子のこと好き?」と聞いてもちろん「ない」と返ってきたのだが、それを美佳子に大声で伝えた。
美佳子のこと嫌いな人署名活動まで行った。
本当に最低な奴だったと自分でも思う。

今まで美佳子だけをいじめていたのだが、私たちは美佳子の妹の利佳子までいじめるようになった。

廊下で利佳子を見つけては、何人かで通れないようにし「おい」とか「お前」とか言って怖がらせた。

美佳子の家へ押し掛けては落書きした。
「私は霊です」とか「貴方はすぐ死ぬ」
など悪質なものばかりかいた。
美佳子の母親は「つぎやったら、警察呼ぶ」と言っていた。
私は美佳子の母親に「警察呼ぶ位の勇気も金もねーだろ」と言った。
本当に悪かったと思う。

この頃が私の人生で一番グレているときだった。
私は美佳子いじめを楽しんでいた。
< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop