雪と、きみと。
少しして日誌を書き終えた春斗と私は教室を後にした。
そして学校を出て、2月の澄んだ空気のなかを歩く。
今日は風が強いね。
また雪降るかな。
そんなたわいもない話をして、春斗と家に帰るまでの約20分の時間を過ごす。
春斗はいつも、私を家まで送ってくれる。
今日も私の家まで送ってもらう。
私の家に着き、別れのあいさつをする前に、私は言った。
「明日の朝、用事があるから先にいくね」
「そっか、わかった。じゃあな、愛花」
「じゃあ…」