雪と、きみと。
いつも私たち3人は一緒にいた。
春斗への私の想いは、いつのまにか恋心に変わっていた。
…そしてそれは、愛花も同じだっただろう。
中学2年に進級したころだったと思う。
愛花は、自分が春斗のことが好きだと私に告げた。
私の大好きな愛花、大好きな春斗。
私は、私の入る余地はないということは初めからわかっていたのだ。
私は愛花に「応援する」と言った。
愛花は「雪音ならそう言ってくれると思った」と笑顔で言い、私に抱き付いた。