Goodbye My Baby
3 その日。
ついに、『その日』が来た。
優哉と私は、小学校が違っていた。
放送部に所属している私。
テニス部に所属している優哉。
2年間クラスも違ったし、接点はほとんどなかった。
でも、優哉は、1年生の冬、私に声をかけてきた。
当時、優哉のクラスメイトだった緒方 康介と一緒に。
『ねぇねぇ、星野さん?』
『・・・はい?』
『うわ、マジそっくりだわ』
『だろ?』
『すっげーわ、さすが坂本!』
『まぁな』
『・・・・・・?』
彼らは、私がとあるグラビアアイドルに似ているということでからかいたくなったそうだ。
しかも、そのスタイル抜群のグラビアアイドルの名前が『美星』。
私の苗字と一字かぶっていることから、そのバカな考えが浮かんだらしい。
ネットで検索してみたけど、髪が短くてふわふわしてるところしか似てなかった。
『・・・アホか!』
私は怒った。
『私、グラビアアイドルなんかやらないし!似てないし!もう最っ低!』
そんな初対面だったから、第一印象はだめだめだった。
でも、その日から、優哉は、ずっと謝ってきた。
『ごめん!ごめんって!』
『悪かった!』
『星野さんのことそういう目で見てないから!』
『謝るから!』
『ほんとごめん!』
その必死な様子がおかしくて。
ずっと見ていたくて。
許すとか許さないとかじゃなくて、ずっと謝っていてほしくなった。
『いいよ、もう怒ってないよ』って言ったら、もうこの声は聞けなくなるのかな、と思うと、寂しくなったから。
好き、を自覚した。
なんとなく、昼休みとかを一緒に過ごすのが普通になって。
『付き合おっか?』って空気になって。
そして、私たちはどちらからともなく交際を始めた。
あまり爽やかでない始まり方だとは思う。
でも、間違いなく私たちの恋は、そういうタイプのものだった。
優哉と私は、小学校が違っていた。
放送部に所属している私。
テニス部に所属している優哉。
2年間クラスも違ったし、接点はほとんどなかった。
でも、優哉は、1年生の冬、私に声をかけてきた。
当時、優哉のクラスメイトだった緒方 康介と一緒に。
『ねぇねぇ、星野さん?』
『・・・はい?』
『うわ、マジそっくりだわ』
『だろ?』
『すっげーわ、さすが坂本!』
『まぁな』
『・・・・・・?』
彼らは、私がとあるグラビアアイドルに似ているということでからかいたくなったそうだ。
しかも、そのスタイル抜群のグラビアアイドルの名前が『美星』。
私の苗字と一字かぶっていることから、そのバカな考えが浮かんだらしい。
ネットで検索してみたけど、髪が短くてふわふわしてるところしか似てなかった。
『・・・アホか!』
私は怒った。
『私、グラビアアイドルなんかやらないし!似てないし!もう最っ低!』
そんな初対面だったから、第一印象はだめだめだった。
でも、その日から、優哉は、ずっと謝ってきた。
『ごめん!ごめんって!』
『悪かった!』
『星野さんのことそういう目で見てないから!』
『謝るから!』
『ほんとごめん!』
その必死な様子がおかしくて。
ずっと見ていたくて。
許すとか許さないとかじゃなくて、ずっと謝っていてほしくなった。
『いいよ、もう怒ってないよ』って言ったら、もうこの声は聞けなくなるのかな、と思うと、寂しくなったから。
好き、を自覚した。
なんとなく、昼休みとかを一緒に過ごすのが普通になって。
『付き合おっか?』って空気になって。
そして、私たちはどちらからともなく交際を始めた。
あまり爽やかでない始まり方だとは思う。
でも、間違いなく私たちの恋は、そういうタイプのものだった。