Goodbye My Baby

3 サヨナラの日。

産婦人科へ行った。

産むか産まないかの意思確認の時も、私は迷わずに『中絶』の方に丸をつけた。



すごく・・・冷めた気持ちだった。


大好きな優哉との間に出来た子だったのに。

その子を殺してしまうのに。




私は何も思わない。

結局、これからの自分が大事なんだ。





「8週目に入ったところですね」



お医者さんは、静かにそう言った。

横で優哉も聞いていた。



いろいろと話を聞いたり、内診を受けたりした。

でも、自分の身体が自分のものじゃないみたいだった。




「エコー写真はいりますか?」




看護師さんに訊かれた。





迷ったけど、もらうことにした。

やっぱり、忘れることは罪な気がした。




「ください」
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