擬人化カレシ。
しばらく私はレイに動きを支配された
話しかけようとして声を出すと
「うるさい」と一言言われ
私はどうすることもできなかった
そしてしばらくして
レイがポツリと口を開いた
「…ずっと寂しかった
また捨てられたような気がした」
「そんな…
私はレイを捨てないよ?」
「…俺ね、悪いことをしたんだ
だからミワちゃんに捨てられたんだ」
抱き締められていて
レイの顔は見えなかったけど
きっと今のレイの表情は
悲しい顔をしている
私はそんな感じがして
なかなかレイの顔を見ることができなかった