擬人化カレシ。




しばらく私はレイに動きを支配された


話しかけようとして声を出すと

「うるさい」と一言言われ

私はどうすることもできなかった



そしてしばらくして

レイがポツリと口を開いた






「…ずっと寂しかった

また捨てられたような気がした」




「そんな…

私はレイを捨てないよ?」







「…俺ね、悪いことをしたんだ

だからミワちゃんに捨てられたんだ」





抱き締められていて

レイの顔は見えなかったけど

きっと今のレイの表情は

悲しい顔をしている




私はそんな感じがして

なかなかレイの顔を見ることができなかった

< 31 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop