滅びの彼方

全ての長が息を呑んだ。

主の眉間にしわが寄るごとに、空気は凍った。


我が国と最も親しいカバーンの王が宥めても、それは怒号で返された。



―貴様、後で地獄を見ることになるぞ。



だが、主の逆鱗に触れてもデヴァーデンの王はニコリとほほ笑み平然な顔で返したのだ。



―その地獄、楽しみにしております。


と。



< 3 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop