滅びの彼方


この国のものは全員引きこもりなのか?

それとも独自の統治がされているのか?

まさか地下に住んでいるのか?



流石の私も動揺してきた。

入れなかったら滅ぼすどころか話にならない。


溜め息をつきながら、壁にもたれ腰を落とす。


空が次第に暗くなってきた。

夜が近い…私の首が無くなるのも近そうだ。


おお神よ、この哀れな私に救いの手を…と、いよいよ信仰に縋りはじめた時だった。

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