I uncover her secret〜彼女の秘密を俺は暴く〜
拓人side
「拓人〜おはよー」
「拓人〜今日一緒に遊ばない?」
「今日はパス」
「えぇー…」
「また遊んでやるから」
俺の名前は上野拓人。
容姿はまぁかっこいいんじゃね?
自分で言うのもあれだが…
「わかったぁーまた今度…ね」
「…あぁ」
俺の所にはいつもああいうギャルの女が近づいてくる。
女は好きっちゃ好きだがもうああいうタイプの女には飽きた。
甘ったるい声で呼ばれても何も感じねぇし…
女どもがいうには俺は不良っぽくていいらしい。
とはいってもただ髪の色が金に茶色なだけだし…
けんかはまぁできるが…
そういうことを考えていると後ろから
「拓人くぅ〜ん♪今日遊ばない?」
「…うるせぇ。きめぇぞ…将輝」
「おい!きもいとか傷つくんですけどー!」
こいつの名前は、水原将輝。
昔からのダチで俺の一番の友だ。
よく相談とかにも乗ってもらってる。
「にしてもお前も本当よくモテるよなぁ〜」
「あぁ?」
「うらやましすぎ〜!」
「お前もモテてんだろーが!」
「…そうか?」
こんなことをいっているが将輝も結構モテる。
まぁ、見た目もチャラくてかっこいいし性格がこれだしな。
なじみやすいし…
「なぁなぁ拓人」
「何だよ…?」
「お前本当によく女と遊ぶよな…本命彼女とかいないわけ?」
急に何を言い出すとおもったら…本命彼女だぁ?
「いねーよ…んなもん…」
「ふぅーん…」
「急にどうしたんだよ…」
「えっ?気になっただけ」
「んだよそれ…」
変な奴だよな…
何かすっげぇつかれた…こいつと話すと体力消耗するわ…
ちょっとあそこ行くか…俺はスッと立ち上がった。
「ん?拓人どこ行くの?」
「…1人になれる場所」
「なんだよ〜それ〜!」
ギャーギャーうるさいあいつを教室においていき俺はある場所に向かった。
俺が向かっている所は屋上だった。
「将輝といい、女どもといいつかれる…」
屋上になら誰もいねぇだろ。
コツコツと階段を上がっていく。
ドアを少し開けたらその隙間から人の姿が見えた。
「あれは…」
まさか、屋上に人がいるとは思ってなかった。
あれは確か…同じクラスの東堂ちいだ。
2本しばりにめがねのいわゆる地味女だ。
「にしてもこの格好めんどくさい…」
「?」
何かいってる気がしたがここからじゃ全然聞こえなかった。
すると急に東堂が2つしばりの髪をほどき、めがねをはずした。
「えっ…///」
「この方が楽だなぁー」
俺はびっくりした。
なぜなら、めがねでよくわからなかったが、大きいパッチリとした目に、サラッとのびる綺麗なストレートの髪。
あの地味だったあいつだなんて想像ができなくて…
つい見惚れてしまった自分がいた。
多分今俺の顔は真っ赤だろう。
こんな気持ちは初めてだった。
あいつ以外の女なんて見てもこんな気持ちにはならなかった。
ーなんだ…この気持ち…ー
もう少し近くでみたい。
そう思って東堂に近づこうとすると、俺は下にあった物に気がつかなかった。
ーカラン!
…えっ?
下にあったのは空き缶で気づかずに蹴ってしまった。
そのせいで…
「…えっ!?」
「あっ…」
バッチリ東堂と目があってしまって、俺の存在に気づかれてしまった。
近くで見てもすげぇかわいいな…てか!今はそれどころじゃねぇや!
どう説明すっかな…