お向かいさんに恋をして
狙っても入らないと思うし、いっそのこと思いっきり投げてみようかな。
「せーのっ!」
「あっ! さくらちゃ……!」
力一杯腕を振り上げた時だった。
「おっ? とと」
えっ……?
今、何かに当たった……?
おそるおそる振り上げた腕の方を見上げると、輪を持った拳が男性の肩に当たってしまっていた。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて腕を引っ込めて向き直り、男性に深々と頭を下げる。
足元を見つめていると、たこ焼きとドリンクのカップとビニール袋が散らばっていることに気がついた。
私ったら、なんてこと……。
わざとじゃないとは言え、いきなり知らない人を殴った挙げ句、食べ物までダメにしちゃうなんて……。
「せーのっ!」
「あっ! さくらちゃ……!」
力一杯腕を振り上げた時だった。
「おっ? とと」
えっ……?
今、何かに当たった……?
おそるおそる振り上げた腕の方を見上げると、輪を持った拳が男性の肩に当たってしまっていた。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて腕を引っ込めて向き直り、男性に深々と頭を下げる。
足元を見つめていると、たこ焼きとドリンクのカップとビニール袋が散らばっていることに気がついた。
私ったら、なんてこと……。
わざとじゃないとは言え、いきなり知らない人を殴った挙げ句、食べ物までダメにしちゃうなんて……。