お向かいさんに恋をして
あんなに爽やかで優しいのに、折れないところは折れないんだなぁ。
私はまた一つ秋中さんを知った。
くすりと笑みが溢れた私に、今度は弟くんが首をかしげている。
「ま、悪いことじゃなさそうで良かったよ。
文化祭楽しめな、さくら。じゃあな」
「うん、教えてくれてありがとう! じゃあね、弟くん。お店頑張ってねっ!」
目の前のたこ焼き少年に、盛大にため息を吐かれた。エールを送ったのに、なぜ?
「弟くんって……。
兄貴のおまけみてぇで嫌だわ。
拓夜だ拓夜。た、く、や。
そう呼べよな、さくら」
あ、それもそうかも。
失礼だったかな?
「わかったよ、拓夜くん。またね」
言って手を振ると、にこっと笑顔を浮かべて手を振り返してくれた。
私はまた一つ秋中さんを知った。
くすりと笑みが溢れた私に、今度は弟くんが首をかしげている。
「ま、悪いことじゃなさそうで良かったよ。
文化祭楽しめな、さくら。じゃあな」
「うん、教えてくれてありがとう! じゃあね、弟くん。お店頑張ってねっ!」
目の前のたこ焼き少年に、盛大にため息を吐かれた。エールを送ったのに、なぜ?
「弟くんって……。
兄貴のおまけみてぇで嫌だわ。
拓夜だ拓夜。た、く、や。
そう呼べよな、さくら」
あ、それもそうかも。
失礼だったかな?
「わかったよ、拓夜くん。またね」
言って手を振ると、にこっと笑顔を浮かべて手を振り返してくれた。