お向かいさんに恋をして
いつもなら見かけたら、笑顔で声をかけてくれるのに。
挨拶してくれるのに……。
私達に一切気づくことなく行ってしまった。
お互いがお互いしか見えていないような、そんな感じ。
入り込む隙間なんて1ミリもない空気。
さっき見ていたカップルコンテスト。
素敵なカップルばかりでキラキラしていて、はしゃいで眺めていたけど……。
そのどんなカップルよりも、お似合いに見えた。
本日一番のベストカップルは 間違いなく、今行ってしまった二人だと思う。
「きなこちゃん……。私の中で、今日のカップルコンテストの一位が決まったよ、たった今」
「さくらちゃん……」
「なんできなこちゃんがそんな顔するの?」
眉をハの字にして悲しそうな表情を浮かべている彼女の頭を撫でた。
挨拶してくれるのに……。
私達に一切気づくことなく行ってしまった。
お互いがお互いしか見えていないような、そんな感じ。
入り込む隙間なんて1ミリもない空気。
さっき見ていたカップルコンテスト。
素敵なカップルばかりでキラキラしていて、はしゃいで眺めていたけど……。
そのどんなカップルよりも、お似合いに見えた。
本日一番のベストカップルは 間違いなく、今行ってしまった二人だと思う。
「きなこちゃん……。私の中で、今日のカップルコンテストの一位が決まったよ、たった今」
「さくらちゃん……」
「なんできなこちゃんがそんな顔するの?」
眉をハの字にして悲しそうな表情を浮かべている彼女の頭を撫でた。