お向かいさんに恋をして
いつか、頭の中じゃなくて実際に名前で呼んでみたいな……。
あ、違う、そうじゃなくて……。
名前で呼びあえる仲になりたいな。
なんて妄想を膨らませていると、
「あははっ!
さくらちゃん、考えてることまるわかり! 面白い!」
留奈さんにほっぺたをつつかれて、からかわれた。
「も、もぅっ!
留奈さんは毎回毎回、からかいすぎなんですっ!」
「すぐ真っ赤になって可愛いんだもんっ」
暫くからかって気がすんだのか、留奈さんは身を乗り出した状態から座り直して、こほん、と一つ咳払いをした。
「で、ハガキの情報によると、誰かが秋中さんを訪ねて来るんだよね?」
私は頷いた。
「いつなのか時期は分かりませんが、女性だってことは確かなので不安です……」
「え? そうなの?」
あ、違う、そうじゃなくて……。
名前で呼びあえる仲になりたいな。
なんて妄想を膨らませていると、
「あははっ!
さくらちゃん、考えてることまるわかり! 面白い!」
留奈さんにほっぺたをつつかれて、からかわれた。
「も、もぅっ!
留奈さんは毎回毎回、からかいすぎなんですっ!」
「すぐ真っ赤になって可愛いんだもんっ」
暫くからかって気がすんだのか、留奈さんは身を乗り出した状態から座り直して、こほん、と一つ咳払いをした。
「で、ハガキの情報によると、誰かが秋中さんを訪ねて来るんだよね?」
私は頷いた。
「いつなのか時期は分かりませんが、女性だってことは確かなので不安です……」
「え? そうなの?」