お向かいさんに恋をして
「さくらちゃん、ただ……って言葉が気になって悩んだ挙げ句、既婚者かも、婚約者いるかもって思って秋中さん? を諦めようと思ってるんだよね?」
きなこちゃんはまた首をかしげた。
「う、うん。そうだけど……?」
何できなこちゃんがこんなに不思議そうな顔をするのか分からないまま、とりあえず返事をする。
「何で、恋人も好きな人もいない人が、ただ……ってなにか言いかけたら婚約者か奥さんがいることになるの?
なんでさくらちゃんが恋を諦めないといけないことになるの?」
「え、だって……」
留奈さんもそうじゃないかって言ってたし、私もそう思ったから。
きっと彼には恋、ではなくて、愛、な相手がいるんだろうと決定付けたんだ。
だから諦めなくちゃ、と。
きなこちゃんに泣きついたわけだけど……。
きなこちゃんはまた首をかしげた。
「う、うん。そうだけど……?」
何できなこちゃんがこんなに不思議そうな顔をするのか分からないまま、とりあえず返事をする。
「何で、恋人も好きな人もいない人が、ただ……ってなにか言いかけたら婚約者か奥さんがいることになるの?
なんでさくらちゃんが恋を諦めないといけないことになるの?」
「え、だって……」
留奈さんもそうじゃないかって言ってたし、私もそう思ったから。
きっと彼には恋、ではなくて、愛、な相手がいるんだろうと決定付けたんだ。
だから諦めなくちゃ、と。
きなこちゃんに泣きついたわけだけど……。