運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
君を想う夜
【優姫】
「ん~…」
「おい、起きろ。雨宮」
その声に目を覚ます。
「…先生?お帰りなさい…」
…あっ、そうだった…
先生をここで待ってて、そのまま寝ちゃった。
ソファーから体を起こす。
「悪りぃな。こんな時間まで…」
時間を見ると、19時を過ぎていた。
「うんうん、私が勝手に着いて来たから…」
「…もう少し、待ってて。一緒にメシを食おう」
「うん♪」
先生は社長椅子に座り、仕事を片付け始めた。
…不思議だな。
いつもの切田先生なのに…
学校と会社とは、また違う魅力を感じる。
どっちの先生もカッコイイ。
みんなは、この先生を知らないんだよね?
なんだか、嬉しい。
「お待たせ、行こう♪」
「うん」
私たちは一緒に社長室を出た。