運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~


【枢】


『GWホテル~OSAKA~』

ホテルに着くと、ここの責任者を任されている岡田(おかだ)さんと社員たち数名が出迎えてくれた。

「『桐田高等学園』です」

「はい、お待ちしておりました。手続きはこちらです」

「はい。…津田先生は他の先生と生徒たちを2階に」

「こちらが、それぞれのお部屋のキーになります」

「はい、ありがとうございます。…じゃあ、部屋番号順に取りに来て」

そう言って、瑠佳は他の先生と一緒にカードキーを生徒たちに配って社員たちに案内されながら2階に上がって行った。

岡田さんは学校の関係者がいない事を確認して、俺にある部屋のカードキーを差し出した。

「切田様、こちらが個人的にご予約を頂いたお部屋になります」

「すみません。この事は、くれぐれも内密に」

「承知しております、仁田社長が直々(じきじき)に『この事は他言しないように』っと、釘を刺されておりますのでご安心ください。切田社長」

岡田さんはそう言って、軽く頭を下げた。

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