運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【優姫】
目が覚めると、視界に天上が映る。
「あれ?私…」
…どうして、保健室にいるだろ?
確か、ランニング中に…
「…倒れたんだよ。頼むから急に倒れるとかやめてくれ」
枢は保健室に入ると、保健の先生がいない事を確認して…カーテンを閉めて私をそっと抱き締めた。
「ごめんなさい」
私もそう言って、枢の背中に腕を回した。
そして、離れた後…枢は真剣な顔つきになってなにかを決心したように問いかけてきた。
「…お前、生理はいつ来た?」
「えっ、生理…?」
思いがけない言葉に私はハッとする。
…そうえば、いつだったっけ?
「…遅れているかも。…でも、なんでわかったの?」
「俺たちは夫婦だ。毎晩同じベッドで寝てればだいたいわかる」
「そういうものなの?」
「…ともかく、病院に行こう」
「うん…」
…ねぇ、赤ちゃん。
あなたはここにいるの?
不安を抱えながら、一度ウチに帰って病院に向かった。