運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【枢】
あれから、2日後。
瑠佳に付き回れていた男は『ストーカー行為』で捕まった。
彼曰く、1年前に突然『関係』を断ち切られて…高校生である陸と真剣に付き合っている事を知って逆恨みをしてしまったらしい。
理事長室。
―――コンコン。
「入れ」
「「失礼します」」
ドアを開けて、瑠佳と一緒に中に入る。
理事長室には親父しかいないようだ。
「理事長、この度はご迷惑をおかけして申しありません」
瑠佳はそう言って頭を下げた。
「いやいや、大事にならずに済んで良かった。だが…」
「わかっています。今回の件で瑠佳と陸の関係だけなく、俺と優姫の関係も噂されている」
「お前と優姫ついては、俺との『親子関係』と『再婚』の事を教頭に明かして納得してもらった」
「すまない、親父」
俺は『理事長』としではなく『親子』して親父そう言った。
「瑠佳ちゃんと陸君についても、俺に一任するように言ってあるから処分の心配は必要ない」
「心から感謝します。おじさま」
「いいか、どんなに噂を立てられも2人が卒業するまでは頑張るんだぞ」
「「はい!」」
俺たちは力強く返事をした。