運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~


【功一】


突然だが、俺…切田功一47歳(今年で)の話をしよう。

俺には、昔3人の幼なじみがいた。

雨宮太一、木下(きのした)優子、山下陽子(やましたようこ)。

俺たちはずっと一緒だった。



そして…

「俺、優子のこがと好きなんだ」

と、高校の時太一は言った。

「功一、お前はどうなんだ?」


…確かに、俺も優子のことが好きだった。


でも、親友の恋を応援してやりたかった。


「俺は優子のことなんてなんとも想ってねぇよ」

これは嘘だった。

太一を裏切れない。

そんな俺を支えたのは陽子だった。

「あんたって、バカね。しょうがないから私が傍にいてあげるよ」

と、陽子は笑顔で言った。


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