運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【枢】
5月。
「切田先生、おはよう~♪」
「おはようございます。先生」
教室の前で俺に挨拶をしてきたのは、受け持つクラスの女子生徒。
一ノ瀬樹里(いちのせじゅり)と雨宮優姫。
一ノ瀬は、ミディアムヘア系でパーマをかけているアッシュ・ブラック系の髪型。
雨宮は、セミロングヘア系でパーマをかけているブラウン・ベージュ系の髪型。
(普通は校則違反ですよ!!枢~!:作者の声)
ちなみに、俺はミディアムヘア系でのパーマをかけているブラウン・ベージュ系の髪型。
雨宮と一ノ瀬は、この学校で1番可愛い。
「こら、チャイムが鳴るぞ」
「「は~い」」
2人は返事をして教室に入っていた。
俺は前のドアのほうから入る。
「みんな、おはよ。出席を取るぞ~」
みんなの名前を呼んでゆく。
「雨宮」
「……」
「雨宮!!」
「優姫、呼ばれてるよ」
一ノ瀬が言う。
「えっ?あ…はい!」
「雨宮。お前なに〜ぼっとしてんの?」
「す、すみません…」
「さぁ〜授業を始める」
…どうしたんだ?
雨宮のヤツ…
ここ数日、なんだか元気がない。
やっぱり『あの事』が原因か…
俺は雨宮を少し気にしながら、授業を進めた。