運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【優姫】
それは数時間前―――。
今日は桔局先生と最後まで目を合わす事ができなかった。
ふっと、昨日の夜の事を思い出す。
…『優姫』
先生が私の名前を呼ぶ優しい声。
先生の…キス。
…なのに、どうして…
『俺たちは好き合ちゃいけないんだ!!』
どうして、私たちはお互いに好き合ちゃいけないの?
『先生』と『生徒』だから?
それとも…
ライバル会社同士の”息子”と”娘”だから?
先生の気持ちがわからない…
わからないよ。
ねぇ、教えてよ。先生…
私は重い気持ちでウチに帰った。