運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
20:30
「ん…」
私は意識を取り戻した。
ウチの中には父さんの気配はなかった。
「…夢だったの?」
体を起こす。
「痛っ…」
身体が痛む。
…これは夢じゃない。
父さんが私を…
あれが父さんの素顔。
信じたくない。
恐い…
体が震える。
『再婚』…
父さんの言葉を思い出す。
どうして、理事長と母さんが再婚するの?
じゃあ、私と先生は”義兄妹”になるの?
先生はこの事を知ってたの?
もう、わけがわからない。
「助けて…先生…」
私は無意識のうちに先生に電話をして、助けを求めていた。