運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
『先生』と『生徒』=『義兄妹』=『恋人』
【優姫】
翌日。
「ん~…」
私は枢のベッドで目を覚ます。
昨夜はあれからいろんな事を話して、キスをして抱き締め合いながら同じベッドで寝た。
もちろん、キス以上の事はしてない。
「枢…」
隣にいたはずの枢がいない。
「枢、どこ!?」
「…どうした?そんな大きな声を出して…」
私は脱衣所のほうからタオルで、濡れた髪を拭きながら現れた枢に抱き着く。
…昨日の事が「夢じゃないか?」、「夢だったら、どうしよう…」とか思って不安になった。
もちろん、父さんの事は全く逆の意味で「夢なら、よかった」と思った。
「優姫?」
「…私が起きたら、隣に枢がいないんだもん…」
「…そうか、こめんな。昨日、風呂に入りそびれたからシャワーを浴びてたんだよ」
「あっ、そういえば…私、昨日の夕食を食べてない」
「そうだったな。じゃあ、朝メシの用意をするか」
「私も手伝う♪」
そう言って、私たちはキッチンに向かった。