運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
「「「……」」」
話をすべて聞いた後、枢と悠と私はなにも言う言葉が見つからなかった。
「今まで黙ってて、すまなかった」
「優姫、ごめんね。でも、これだけは信じて…私は太一も愛してたのよ」
「母さん…いいよ。わかったから…」
「ありがとう…」
母さんは涙目になっていた。
「理事長、母のことを宜しくお願いします」
「ありがとう、優姫ちゃん。それと”理事長”じゃなくて”お義父さん”と呼んでほしい」
「優姫、あなたも枢君ことが好きなのよね?」
「うん、枢のことが好き」
私はそうはっきり言った。
「…なら、いいわ。血は繋がってないんだし。ねぇ、功一」
「ああ」
「兄貴、優姫。よかったね♪」
「みんな、ありがとう…」
私は涙が溢れた。
「そうだ,、枢君、悠君。これからは私のことも"義母さん"って呼んで♪あと敬語もなしよ。もう家族なんだから…」
「わかったよ、義母さん」
「俺たちのことも呼び捨てでいいから…」
「そうするわ。枢、悠」
「じゃあ、俺も”優姫”って呼ぼう!」
「もう、お義父さんったら…」
と、みんなで笑い合った。