運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【枢】
「…で、私はどの部屋を使えばいいの?」
「それはなら、俺と一緒でいいじゃん」
「…っ!!」
優姫は俺がニヤリと笑うと、顔を真っ赤にした。
もちろん、半分は冗談のつもりだった。
…これは、さすがにマズイだろ!?俺!
昨日、やっと想いが通じ合ったばかりだし…
仮にも俺は『教師』で優姫は『生徒』だ。
それに親父は、優姫を昔から『我が子』同然に思っているようだった。
だから、ヤった後が怖い…。
俺はつい、そんな事を考えてしまった。
「…じょ、冗談だ。部屋はまだあるし…」
「……いよ…」
…え?
今、なんて言った?
聞き間違いか?
「…優姫。今、なんて言った?」
「だから、一緒の部屋でいいよって、言ったの!!」
優姫は勢いよくはっきりと、そう言った。
「お、おう。そうか…」
…可愛い。
俺、この先…大丈夫かな?
思わず腰が抜けそうになった。