運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【優姫】
17:30
「…さてと、こんな時間だし…そろそろ夕食を作ろう♪」
「俺が作るよ。優姫、5月に入ってからどくに休んでないだろ?だから、今は休んどけ」
枢はそう言って、私の頭を撫でた。
「うんうん、平気だよ。それに私が作りたいの♪」
「そうか?わかった。じゃあ、俺も手伝う。…ならいいだろ?」
「うん」
キッチンに行き、2人で夕食を作った。
そして、食卓に夕食が並ぶ。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
2人で初めての夕食を食べた。
「はぁ~~…」
枢が急に箸(はし)を持ったまま、ため息をついた。
「どうしたの?枢」
「いや、明日からお前と『教師』と『生徒』やっていけるかな~?と思って…」
「フフフ…確かに。もう私には枢がただの『先生』には見えないから、笑っちゃいそうだよ」
「はぁ?なんだ、それ…。それと学校では2人きりの時以外は間違っても俺のことを”枢”って、呼ぶなよ」
「それは、こっちのセリフですよ~~~。切田先生♪」
私たちは、他愛もない話をしながら笑い合った。
こうして、今日から『先生』と『生徒』=『義兄妹』=『恋人』の生活が始まった。