運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~


【枢】


その夜、寝室。


「…んんっ、枢…」

「なに?」

そう言いながらも、優姫の服を脱がしてゆく。

「明日があるから…あっ…」

「ん、わかってるよ。手加減してやるよ」

「嘘、平日だって…手加減してくれた事ないじゃない」

「それは…優姫が悪い」


…俺を煽るが上手いから。


こんなに俺が「女を抱きたい」と思うのは『初恋』の優姫だけだ。


「…どうしたの?枢。…あっ、んんっ…ふっ…あっ…はぁ…っ…」

俺は優姫の中に入る。

「…いつもより激しいよ。嘘つき」

「今日はプロポーズした夜だからな。…愛してる」

「私も愛してる」


…この『恋』が俺の最後の恋。


俺たちは、ギュッと手を重ね合わせて深いキスをした。



< 61 / 122 >

この作品をシェア

pagetop