運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【瑠佳】
過去。
…私は誰にも愛されない。
母―――幸野瑠美(るみ)は、私が3歳の時に亡くなった。
残された私に父―――幸野准一(じゅんいち)は、いつも冷たく接した。
父さんは優秀な弁護士。
…いつも1人で寂しかった。
そんな私が真実をしたのは中学の時、父さんに言われた。
「瑠佳」
「なに?」
「私の立場を傷つける行動は止めろ。仕事に影響する」
「はい…」
「ただでさえ、お前は瑠美の”愛人の娘”なんだ」
「え…?」
それ以上、言葉が出なかった。
その日。
私はずっと泣いた。
「どうして…どうしてよ…母さん…っ」
…父さんはだから、私を愛していなかったんだ。
私に汚れた血が流れているから…
…私は誰にも愛されない…
嫌だ!
誰か愛されたい。
母さんみたいな”女”はなりたくない。
そう思うほど、私はいろんな”男”を求めた。
…こんな自分は大嫌いだ。