運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
翌日。
「ん…」
目が覚めて横で寝ている陸の頬をそっと触る。
「可愛い寝顔ね…」
あの後、ずっと私を優しく抱き締めてくれたまま陸と眠りに落ちた。
…セックスもなしで、男と同じベッドに寝るなんて枢の時以来ね。
私も本気で変わらないとね。
「自分を大切にできる私に…」
すべては、そこから…
「ありがとう、陸…」
と、そっと陸の頬にキスをした。
ベッドから出て、リビングに置いてあった鞄の中から携帯を取り出す。
電話帳の中から【適当な男たち】のグループを呼び出す。
【適当な男たちを消去しますか?】
【はい】
【適当な男たちを消去しました】
「はぁ…」
これで連絡先が残っているのは、女友達数数人と枢と悠・渉、そして…いつの間にか登録さていた陸だけ。
「…瑠佳?」
後ろから、もう当たり前ように私の名前を呼んで陸が寝室から出て来た。
「なにしてんの?」
「これ…」
【適当な男たちを消去しました】の画面を見せると、少し微笑み…頭を撫でてそっと抱き締められる。
…別に、付き合ってるわけでもない。
好きになったつもりもないのに…
どうして、彼の腕の中は心地いいんだろう?
「…んんっ…」
昨日と同じように…いや、当たり前のように陸とキスをした。
「今日、学校どうする?」
「…いったん、ウチに帰って着替えて行くわ」
「じゃあ、朝メシにするか!」
「うん」
と、私は頷いた。