運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【優姫】
私は夢を見ていた。
10年前、6歳の時の真夏の記憶…
「…、…」
顔も名前も覚えてない2人のお兄ちゃん。
「ん、なに?優姫ちゃん」
「どうしたの?優姫」
「ううっっ…」
私は膝を擦りむいていた。
「早く手当をしないと!兄貴」
「ああ、おいで。優姫」
と、…は私をおんぶしてくれたんだ。
その背中は当時の私には、とても大きくて優しかった。
その温もりは忘れる事はできなかった。
私の『初恋の人』…
…ねぇ、あなたは誰ですか?
今、どこにいますか?
私はもう1度…
あなたに逢いたいです。