運命のように君を愛してる~先生との赤い糸~
【陸】
…なぜ、こんなになった?
俺と瑠佳・枢兄と優姫・悠兄と樹里と、夕食を一緒に食べながら他愛のない話をする。
「…どおりで、最近昼休みに姿を消すと思ったら…瑠佳姉とイチャイチャしてたんだ~~」
「樹里、うるせぇよ」
「まぁ、いいじゃん。樹里」
悠兄はそう言いながら、樹里の肩に手を置いた。
「何度も『学校ではダメ』って言ってるのに…」
「それ、枢も一緒だよ。瑠佳姉ちゃん!」
「でしょうね…」
なぜか、瑠佳と優姫が意気投合する。
その後も俺たちは、6人で他愛ない話で笑いっていた。
「ふぅ…」
枢兄たちが帰った後、俺と瑠佳はテレビを観ながら寛いでいだ。
「風呂上がったか…」
「うん」
脱衣所にから出て来た瑠佳が、隣に座って俺の肩に頭を預けてくる。
「疲れた?」
「…でも、ワイワイ賑やかで楽しかった。あんな食事は初めてだったし…」
「……」
「ねぇ、陸」
「ん?」
「私、父さんに逢いたい。母さんとなにがあったのか知りたい」
「…ん、わかった」
そう言いながら、瑠佳を優しく抱き締めた。