僕のとなりで。
不思議と、サヤカの言葉は僕の中にスッと入り込んでくる。
声とか話し方とか、なんか全部が受け入れ安くて、なにより笑顔が僕の警戒心をとくカンジだった。

この時はまだ、君が僕に必要な人だなんて、思ってなかった…。



12時が近づき、カズヤがラジオをつける。

テンションが上がった僕達は、いつの間にか外を走りまわっていて、カズヤがラジオを大音量でつけてくれるまで、誰も新年が近いことに気付いてなかった。

『お!もうすぐカウントダウンぢゃん!はいはぁ~い、全員集合~!』

ユウがラジオに気付き、みんなに集合を掛ける。

みんなが車に集まりカウントダウンが始まる。

『5!4!3!2!1!HAPPY NEW YEAR!!』

声を揃えて叫んだ。

20代最初の年が明け、20代最初の日の光を最高の仲間と一緒に浴びた。


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