僕のとなりで。
カズヤとヒトミの子供の名前は、ケント。健康で元気に育って欲しいという想いからつけたらしい。

『あぁー!!ユウがビールこぼしたぁー!!』


『チトセ騒ぎすぎ!ケントが起きる!』

ユウが自分の失態から話題をそらすために、ケントを持ち出す。

『大丈夫、ケントは、これくらいじゃ起きないし。』

冷静にカズヤにきられて、あっさり失敗。

『こんな環境の中にいたら、名前なんて関係なく元気に育ちそうね(笑)』

ヒトミの母親が笑う。

『確かに(笑)』

つられて、僕も笑った。

『あ、そうだ!式の日取りが決まったんだ。みんな来てくれるかな?!』

『いいともぉー!!』

みんなで声を合わせ答える。

『楽しみ!何着ようかなぁ~。』

『バージンロード歩くんだね!』

『てか、俺らって、どっちの友人で呼ばれんの?』

『いや…友達分けて呼ぶ程いないんですけど。』

『えぇ~!マジで?友達少なっ!てか、俺もだけど(笑)』

僕は、そんな皆の会話を聞きながら、サヤカとのことを、いつ皆に話そうかとドキドキしてた。

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