僕のとなりで。
帰り際にチトセが言う。

『また、このメンバーで遊びたい!サヤカちゃんもアサミちゃんも、実は近くに住んでんの分かったしさ!着替えたら、すぐ遊ぼぉ(笑)』

絶対ムリだ。

『とりあえず、今日は帰って、また今度遊べばいいじゃん。チトセはムチャすぎんだよ(笑)』

カズヤが言ったのは、一同納得の一言だった。

『えぇ~!だって、サヤカちゃんもアサミちゃんも仕事してんじゃん!すぐ遊べないよね?!』

ちらっとサヤカに目をやる。

サヤカは笑顔で答えた。

『大丈夫!土日休みだから、誘ってくれれば絶対来る!』

こういう時、あまのじゃくな僕は“建前だろ”て思うはずなのに、サヤカなら本当に来てくれるような気がしてた。

『本当?!アサミちゃんも?』

チトセがアサミになつく。

『それなら大丈夫!アサミちゃんと俺、付き合うはずだから!』

駐車場に大の字になってたユウが、跳び起きて言う。

『まだ返事してないし…。』

返事?

てことは、いつの間にかユウがコクってたの?

『大丈夫!』

自信満々の笑顔でユウが答える。

『とりあえず眠いし、帰らん?』

僕は、眠くなんてなかったけど、誰かと誰かが付き合うなんて話もう聞きたくなかった。

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