僕のとなりで。
ユウの家につくと、真っ青な顔をしたユウがいた。

『何があったんだよ?てか、顔色チョー悪いけど大丈夫かよ?』

僕の問い掛けに答えない。

『とりあえず、ゆっくり聞くから、落ち着いたら話せよ。』


ユウが何も話さないまま、時間がゆっくり流れる。



しばらくすると、ユウが暗い声で話し出した。

『もしも、俺がエイズだったらどうする?』

急の問い掛けで言葉が出ない。

『俺さぁ、先輩から紹介してもらった仕事、ちゃんとやるつもりだったんだ。カズヤが仕事してたり、チトセが就活してたりすんの聞いてたから。で、更に、カズヤとヒトミの結婚だろ?マジで、先考えてないの俺だけ?て思った。だから、大人になるためには、なんでもイイから仕事だろ?て思って。紹介してくれた先輩も、信用できる人だったし、大丈夫だって思って、簡単に引き受けちゃってさ…。』

そこまで話すと、言葉を詰まらせた。

『どんな仕事だったんだよ?』

ユウが、目を反らす。

『ウリ…かな。』

全く想像しなかった答えだった。

『男もあんだ…。』

くだらない返事しか出来なかった。

けど…

ここまで聞いて、言いたいことが理解できた…。
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