僕のとなりで。
『アサミさんも、絶対大丈夫だよ。』

サヤカに月並みの言葉を掛けた。

『うん。ユウくん、よかったね。本当…よかった。アサミも大丈夫だよね。』

サヤカが、自分に言い聞かせる。



少しすると、アサミが泣きながら戻ってきた。

『アサミ?どうしたの?』

サヤカが思わず駆け寄る。

『なんともないって…。大丈夫だって…。よかったぁ~。』

その場に崩れ落ちるアサミ。

『よかったねぇ~。本当によかった。』

アサミを抱きしめ、一緒に泣き出すサヤカ。



一瞬ヒヤッとしたけど、2人ともなんともなくてよかった…。

『ユウ…。焦んなくていいんじゃない?俺だって、週末だけのバイトを、なんとなくやってるだけだし、実際、ユウと同じようなことも考えたよ…自分だけ、おいてかれてるって。でも、カズヤにあるみたいに、俺とユウにも、自分にしか出来ないこととか、自分に合ったものとか、かならずあるはずだし、焦らず探せばいいんじゃない?まずは、好きなコに不安を与えないように、女にだらし無いのをやめな。』

ユウが苦笑いをする。

『うん、今回ので懲りた。もう、好きなコ以外とはしない。仕事も、ゆっくり探すよ。』

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