僕のとなりで。
ユウは、穏やかな顔でアサミを見ていた。

今回のことで、2人の関係もどうなってしまうか分からないけど、出来れば一緒にいて欲しい。

ツライ思いをさせたユウからは、アサミには何も言えないだろうけど…。

『ユウくん、今回のことで分かったよね?自分のしたことで、自分以外の人も傷つけちゃうんだよ。』

サヤカがアサミを立ち上がらせ、ユウの前で話し始める。

『うん、アサミちゃん、マジで本当にごめん。』

アサミは頷き答える。

『もう、こんな思いしたくない。』

下を向くユウを見て、サヤカが言う。

『ユウくん。まだ若いし、今回はやり直すチャンスまで貰えたんだし、これから頑張れるよね?』

ユウが深く頷く。

『うん、大丈夫だね。アサミも、付き合う前に関係をもったのも問題だよ。アサミも反省するところはあるはず。だから、ちゃんと話し合わなきゃダメだからね。』

サヤカに言われて、アサミも自分の過ちに気付いたように、下を向く。

『とりあえず、帰ろうか。』

僕は、それしか言えず、悔しかった。
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