僕のとなりで。
週末、バイト先へ行くと、サヤカが笑顔で迎えてくれた。

『なんか、まだ寝てるような顔してるけど（笑）』

朝早くから、サヤカは今日も元気なようだ。

『おはよう。』

とりあえず、挨拶をした。

『そういえば、成人式の時に、土日休みな仕事って言ってなかったっけ？』

気になっていたことだった。

サヤカは、人に建前を言うように思えなかったから。

『ごめんね。あの時は、本当に土日休みだったんだ。ちょっと色々あって、掛け持ちして、ココで働かせてもらってる。でもね、ココは自分でシフト入りたい所を希望出せるでしょ？だから、また皆で遊ぼうね！』

色々って…。

苦労してるっぽい。

『そうなんだ。そういえば、ユウ達のこと聞いた？』

あの後、仲直りするどころか、２人は付き合うことになったらしい。

『うん！聞いたよ！マジよかったよねぇ！本当、ホッとしたよ～！』

自分のことのように喜ぶサヤカが、とても可愛く思えた。

『あ！お祝いしようよ！皆に声掛けて！てか、言い訳にして飲んで騒ぎたいんだけどね（笑）』

サヤカの声掛けで、次の週末に皆で集まることになった。
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