僕のとなりで。
‐週末‐

僕達がよく行く店に集まった。

『あー!ヒトミちゃん、結構目立ってきたね!もうすぐ?!』

あと2ヶ月で子供が生まれる、ヒトミのお腹は、男の僕から見ても分かるくらい目立ってきていた。

『おかげさまで、順調に育ってます。』

そう言ったヒトミは、今までとは表情が違っているように思えた。

『結婚式、子供生まれたら、すぐ挙げようと思ってるから、金用意して待っててね(笑)』

カズヤが照れ臭そうに言った。

『ユウとアサミちゃんも付き合うことになったんでしょ~?いいなぁ~。』

チトセが羨ましそうに言う。

『いや…いいなぁ~じゃなくて、まずは、おめでとうだろ、普通。』

僕が言うと、意外そうな顔をして、チトセが言う。

『え?リョウスケから、そのセリフが出るとは思わなかった!』

失礼なヤツだ…。

『なんで?』

僕が聞くと、

『あんまり、人を祝福しないイメージ(笑)』

今まで、そういうふうに見られていたらしい…。

ちょっとショックだった。

『そんなことないよ~!リョウスケくんはテレ屋で、お祝いが恥ずかしくて言えないだけ(笑)』

サヤカがチャカす。

『別にテレ屋じゃないし。』

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