僕のとなりで。
サヤカとまともに会話が出来た、3日後。

ユウに呼び出されて、学生の頃、僕らがよくいた公園へ向かった。

『あ、リョウスケ来たよ~。』

僕を見付けたのはチトセ。

『花火やろうよ!』

そう言って、ユウが僕に手持ち花火を渡す。

『いきなりだね…。』

いつも突然、誰かが思い立って、急に呼び出されて…でも、それが僕達にとって当たり前で…5人が一緒にいることも当たり前で。

会うと安心する。

『ユウ、今日アサミさんは一緒じゃないの?』

アサミがいるとサヤカもいる…そんな気がしていた。

『今日は、都合悪くて来れないんだぁ。サヤカちゃんは?』

『なんで俺に聞くの?』

皆が顔を見合わせる。

『いや、リョウスケがサヤカちゃん誘うと思って、誰も声掛けてないよ…。』

こういうのが分からない僕は、気が利かないのだろうか…。

『なんで俺?』

もう1度聞いてみた。

『だってぇ、リョウスケはサヤカちゃん好きかなぁって思って。』

チトセが答える。

『別に好きとかじゃないし。』

今まで付き合った相手を、皆で遊ぶ時に連れて行ったことがなくて、いまいちピンと来なかった。
というか、サヤカとは、付き合ってないけど…。
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