僕のとなりで。
外灯でぼんやりと照らされ、中が少し見える。

『あ、女の子じゃない?!』

1番隣に近いチトセが見えたみたいだ。

『女の子2人みたいだから、声掛けてみようか?!』

ヒトミ。

『いいねぇ~!』

ユウが乗る。

『ヤローが声掛けると警戒するから、あたし達が声掛けてみるね!』

チトセが車を降り、ヒトミの手を取って向かう。

『俺はヤダな。』

僕が言うとカズヤが、

『リョウスケ人見知り激しいもんな(笑)』

『笑い事じゃないよ。マジ落ちるかんね。』

そんな会話をよそに、チトセ達が声を掛ける。

『すいません、初日の出見に来たんですかぁ~??あたし達もそぉなんですけど、よかったら酒とかもあるし、一緒に時間潰しながらカウントダウンして日の出見ません?』

車の窓から少しだけ顔が見える。

正直カワイイ…。

『カワイイぢゃん!あの2人とは違って、清楚っぽいし。いいねぇ~!』

ユウが僕と同じことを思ったらしい。

ヒトミが駆け足で戻ってくる。

『オッケェだって!こっちの車に乗せるね!リョウスケ後ろ行って。』

しぶしぶワゴンの後ろにずれる。

『こんばんわぁ~!』

1人が入って来て、僕の隣に座った。
助手席のコではない…。
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