僕のとなりで。
今、ヒトミがレンラクをくれたということは、今もカズヤとサヤカが一緒にいる可能性がある…そう思ってカズヤにレンラクした。

『今どこ?』

いきなり不機嫌な声を出してしまった。

『どうした?今は、地元のコンビニ。サヤカちゃんといるよ。』

やっぱり。

『てか、ヒトミに心配かけて、なんでサヤカさんと会ってんの?』

ヒトミのこと…と言いながら、僕自身もサヤカといるカズヤに嫉妬していた。

情けない話だけど…。

『ヒトミ?そんなに時間経ってないはずだけど、俺のこと探してんの?』

のんきなカズヤにイラついた。

『違うよ。ヒトミは…。とにかく、早く帰ってやれよ。』

ヒトミの不安は、ヒトミがカズヤに伝えるべきだ。僕が言うべきことじゃない…そう思って、やめた。

『ふ~ん。じゃあ、リョウスケ来いよ。リョウスケ来たら、俺帰るからさ。』

何を言い出すんだ…。

『ムリだよ。なんで、俺が行かなきゃなんねぇ~の?』

ここまできて、素直になれない僕。

『いいから。てか、お前のせいで、俺はヒトミに怒られるってことだろ?』

やっぱりカズヤは気付いてた。

『俺のせいってなんだよ。』

『来ればわかるよ。早く来いよ。』

電話が切れた…。
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