僕のとなりで。
頭にきてたけど、サヤカのことも気になったから、渋々コンビニに向かった。

『よぉ~。お疲れ。』

カズヤが車の窓から顔を出す。
助手席にサヤカの姿もある。

『…。』

イラついて言葉が出ない。

『サヤカちゃん、リョウスケの方に乗せて。俺は帰るから。』

『俺は、カズヤが来いっていうから来ただけなんだけど。』

こんな言い方はヤバイ。

『お前は、可愛くないよね。もっと正直に生きなさい。』

カズヤの言う通りだ。

『自分だって、ヒトミに心配かけてんじゃん。』

負け惜しみだった。

『俺は、素直に自分の想いは伝えてるつもりだよ。』

余裕顔のカズヤ。

『やっぱり、ここにいたんだ。』

突然、現れたのはヒトミだった。

『ヒトミも来たんだ。てか、もうすぐ帰るとこだったのに。』

カズヤがヒトミに声を掛ける。

『なんかさぁ、助手席に女の子乗せてる状況で、余裕顔なカズヤがムカつく。分かってても、やっぱイイ気はしないよ。』

そう言って泣き出した。

『ごめんね、ヒトミちゃん!あたし、自分のことばっかりで、迷惑かけてるって気付かなかった。ちょっと考えれば分かるのに、本当にごめんね。』

サヤカが慌てて車から下り、ヒトミに駆け寄る。
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