僕のとなりで。
『そこぢゃなくて、真ん中乗りなよ!俺と話せないぢゃん!』

ユウが僕の隣に座ったコに言うと、そのコは前に移動した。
お姉系の落ち着いたカンジのコだ。

『こんばんは。』

ヒョコッと顔を出したのは、さっきチラッと見えたコ。
最初に入ったコの隣に座ろうとすると、カズヤが

『あ、1人は後ろ行ってあげて。』

余計な一言。

『別に前でいいよ。知らない奴とより、2人そろって座りたいっしょ。』

てか、僕がイヤだっただけだった。

『隣座っていいかな?』

ニコッと笑い掛けてきた。

『いや、逆だから。後ろでいいの?』

出来たら知らない人と気を使いながら話したくない僕は、しつこく聞いた。

『せっかくだし、みんなと話したいから座らせて。』

そう言って、また笑いかけてきた。

『ふ~ん…。』

必要以上に素っ気ない態度を取ってしまった。

『ごめんねぇ~。リョウスケチョー人見知り激しいから、冷たいっぽいけど緊張してるだけだから、めげずに語り掛けてあげて。』

チトセの言葉に笑う、カズヤとユウ。

『自己紹介しない?』

ヒトミが言う。



僕のとなりに座った彼女の名前は、サヤカというらしい。
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